設立趣旨

 当会は、昭和49年当時、初代会長の写真家青柳陽一氏が、奥鬼怒温泉郷「加仁湯」を定宿とする渓流釣師と登山家に呼び掛けて、鬼怒川の源流域に生息する岩魚・山女魚の保護育成と釣り人の資質の向上発展を図ることを目的として、昭和50年に創立総会を開催し、設立されました。
 当会の発足は、以前は束釣りできた岩魚の数が極端に減ってきたこと、型も小型化していくばかりの現実を踏まえ、「自分たちが楽しんだ岩魚釣りを子々孫々まで伝承したい」との思いで、再放流を開始したのが切っ掛けでした。以来、34余年間、再放流と河川敷の清掃を続けてきました。
 昭和56年からは「釣り教室」を年中行事とするようになり、また、平成5年からは会員間の親睦のため、「合同釣行」を企画するようになりました。年譜にもあるとおり、昭和60年には10周年記念を、平成2年には15周年記念を、平成7年には20周年記念行事を行い、四半世紀を経た一昨年には、8月26日と27日に25周年行事を開催しました。
 誠に喜ばしいことですが、鬼怒川の川俣湖より上流域を管理している川俣湖漁業協同組合が、昨年から鬼怒川の源流域である「日光沢堰堤」から上流域を禁漁区域に指定しましたので、発足以来念願であった「岩魚の聖域」ができそうです。禁漁区の設定は我々岩魚保存会が再三に渡って地元漁協に要請してきたことでありまして、実現まで実に25年の歳月がかかりました。
 今後とも、当会の継続と事業促進を通じて、鬼怒川の源流域に生息する日光岩魚の保護育成に努力して行く所存です。また、当会の岩魚釣りに対する考え方・対処の仕方が、他地域における枯渇する渓流魚の保護育成のあり方の参考になれば幸いと考えています。

「日光沢堰堤」の禁漁区看板